万年筆のプレピーを改造してアイドロッパー化してみよー!
と言うても、プレピーの改造って言うても透明軸にすることと、万年筆のアイドロッパー化(ノンカートリッジで大量インク注入)です。
家にあるものでびっくりするくらいめっちゃ簡単にできますよー。
では、やってみましょう!
【Contents】
万年筆のプレピーを改造して透明軸にしてみよー!
万年筆プレピーとは、プラチナ万年筆さんが発売している書きやすい安価なお手軽万年筆です。
1本200円位だったような気がする。
2018年4月に透明軸の「プレピー クリスタル」が発売されますが、400円とかやったような・・・(定価?)
新発売のプレピー クリスタルは限定?それとも新しいラインナップやろか?
とりあえず、今回は古いものを利用してやります!
私がハマって買ってたのは一番初めてのモデルだったのかな?
今(2018/3)売ってるブレピーは軸が透明じゃないのね・・・
そうとは知らず、先日初代プレピーを大量に処分してもーたし。
もったいない。(泣)
とりあえず、家にあったプレピーに印刷されている文字やら線やらを除光液でダーッと取っていきます。
ティッシュに除光液をつけて~
ゴシゴシこすると取れていきます。
私の持ってたプレピーの印刷は頑固やったみたいで、結構ハードな作業となりました。
とはいえ、かなりキレイに取れるので、やりきった感を実感できます(笑)
力を入れすぎると簡単に割れますのでご注意!
そして、軸にプリントされたものが無くなると、まー、なんてキレイな透明軸♪
これだけで別物に見えるわ。
キャップの色も透明だといいんだけど・・・。
あと、ペン先の紫コーティング、これも私には要らんかな。
万年筆のアイドロッパー化ってなんじゃそら?
万年筆のインク吸入方法として一般的なのは『カートリッジ式』 『コンバーター式』 『吸入式』ですね。
アイドロッパー方式とは、胴軸にスポイトで直接インクを入れる方法です。
胴軸に直接入れることができるのでインク容量が多く、透明軸だとインク残量がわかりやすくインクの色もとても美しく見えます。
特殊な吸入の仕組みがあるわけではないので故障が少ないとも言われています。
しかし、万年筆を逆さまにすると大量のインクが流れ込んでしまうため、インク漏れやボタ落ちが生じます。
ですので、粘度の低いインク(色雫とか)を使うとインクがボタボタと落ちてしまうので注意が必要です。
また、胴軸に直接入れたインクが表面張力によって降りてきてくれないという現象も起きます。
コンバーター内によく小さな丸い玉が入ってるのは、この表面処理によってインクを全部使い切れない現象の予防のためだったんですね~。
ってことで、アイドロッパー化する時も小さな丸い玉を入れとくとベストなんですよね~。
でも、小さな丸い玉をわざわざ買うのももったいないですよね。
引き出しやらインク箱をあさってて見つけました。
コレ!プラチナのカートリッジに入ってる玉!
プラチナのカートリッジで使い終わったものから丸い玉を取り出して使うことにしまーす。
【用意するもの】
・プラチナ万年筆のプレピー
・グリス or ワセリンなど
・お好きな万年筆ボトルインク
・注射器(インジェクター) or スポイト(100均にあるやつでOK)
・小さな丸い玉(同軸に入る大きさ)
・綿棒
・ティッシュ
(あれば)
・Oリングゴム(1mmの細いものがあればベター)
・万年筆立て(無印の歯ブラシ立てなど)
【手順】
1.万年筆の胴軸を外します。
2.万年筆の胴軸のネジ部分にグリス or ワセリンなどを綿棒で塗ります。
私はグリスとか持ってないので、家にあったでっかいワセリンを使いました。
3.ペン立てに胴軸を固定(これは不器用な私用の手順W)
ペン立てに立てて両手が空いた状態で作業すると「わー!こぼれた!」といった大惨事を防げます。
無印とかの歯ブラシ立てがあると便利なんですが、そんな良いものが無いので貧乏くさいですがとりあえず作ります。
ラップとカップを用意して、ラップの真ん中に穴を空けて穴が広がらないようにテープで止めます。
カップにラップをかぶせて~(なんかややこしいWWW)
その穴に胴軸を入れると、立った~~~♪(クララが初めて立った時みたいな感動)
4.万年筆の胴軸に小さな玉を先に入れてから、注射器でインクを入れます。
あんまり欲張って満杯にしてしまうとインク漏れが怖いので、半分くらいにしておきました。
それでも結構な量のインクを入れることができます。
5.ペン先をネジネジとゆっくりねじ込む。
Oリングゴムがあれば、この時一緒に挟みましょう。
6.漏れが無いが確認して完成!
ペン先を下にしたりしてインク漏れが無いことを確認してください。
私が入れたインクは、パイロットの色雫 孔雀。
またよりによってインク漏れの心配が懸念されるサラサラインクを入れてしまいましたが(笑)
持ち歩く予定は無いので、まぁ良しとするか~。
では、早速書いてみましょう。
今の所、インクのボタ落ちも無く快適です。
ちょっと上下左右に降ったりとかしたりして・・・・
それくらいなら大丈夫みたいです。
さて、アイドロッパー化した状態で、横にして一日放置してみました。
この日の最高気温は17度。
真夏じゃないから膨張とか無いよね~と思いながら、帰宅後、キャップを取ってインク漏れチェック。
ペン先を見たらペン先の塗装の間にインクが入り込んだみたいでビロビロの状態に。(気持ち悪い・・・)
以前のプレピーはキャップ&インク&ペン先でカラーがおそろいになってたんですね~。
ペン先の洗浄をするのにペン先を水につけておいたら同じような状態になって塗装がベロベロと取れたことを思い出しましたわ。
こうなると塗装はティッシュペーパーでペロッと取れるんですね~。
アイドロッパーとはあまり関係なかったですが(笑)
とりあえず2週間ほど使っていますが、インク漏れ等はありません。
保管は常に横に寝かせた状態で置いてます。
持ち歩くとか、長時間筆記するとかになると、手の温度で空気が膨張してインク漏れも。
なんてことも聞きますので、インク漏れについては自分の使用状況でご確認くださいませ。
心配な場合はOリングゴムははめておいて方が良さそうです。
アイドロッパー式万年筆でおすすめは?
アイドロッパー方式として販売されていないけど、アイドロッパーにできるんじゃない?
っていう万年筆は有名所で言うと下記の4つ。
もっとあるかもしれませんが、LAMYのサファリとかも穴塞げばいけそうですがやりたく無い感が半端ない(笑)
・プラチナ万年筆 プレピー
・カクノ 透明軸
・エルバン コンバーター付き万年筆
・パイロット プレラ
胴軸に通気口としての穴が空いているもの(カクノ、エルバン、プレラ)は、その穴を塞ぐ必要があります。
穴の部分を瞬間接着剤で埋めてしまうのが簡単かもです。
あ、ダイソーの万年筆の透明軸っていうのも使えます。
これも胴軸の穴を塞がないといけないですけどね。
でも、ダイソーの万年筆には先日購入した激安コンバーターがマッチングしちゃってるのでアイドロッパー化はしないかな~。
また、アイドロッパー式万年筆として販売されているものもあります。
こちらは自分でアイドロッパー化せずとも使えますね。
工作系苦手な方はこちらが良いかもしれません。
これは1つ前のものになるのかな?
ビタミンカラーのオレンジがとてもキレイですね~。
胴軸の中に直接インクを入れる感じではなさそうですね。
胴軸の中にもう1つ大きなインクタンクがあります。
透明軸なのでとてもキレイにインクが見えるということでご紹介。
万年筆プレピー改造でアイドロッパー化のまとめ
プレピー改造についてまとめておきます。
・透明軸には除光液で印刷部分を拭き取ればOK
・アイドロッパー化はグリスやワセリンがあれば超簡単にできちゃう
プレピーの透明軸化は前のプレピー持ってる人なら誰でもやってるくらい一般的でしたが、アイドロッパー化はなかなかおもしろいですね~。
透明軸ならではのアイドロッパー化、ほんとに簡単なので興味の有る方は挑戦してみてくださいね~。