カクノ万年筆ってすぐインクが出なくなるから、ついつい別の子(万年筆)使ってしまうねん。
そんな風に思っちゃったりなんかしてたら、それはもったいない!
インクが出なくなる原因や対策を知って使いやすい子(万年筆)って認識したら、カクノがもっと好きになるはず!
もっとカクノを使いたくなるはずやねん!
ということで、万年筆カクノのインクが出ない問題の原因と対策行ってみまーす。
【Contents】
カクノ万年筆のインクが出ない原因を突き止めた!
パイロットから発売されているカクノ万年筆。
お値段も1,000円ということで万年筆にしたらバカほど安い。
しかも、ペン先や軸色(パステル)、透明軸なんかもあってかわいいし、使いやすいし、なんじゃコレって感じ。
ただ1つ問題が・・・。
【インクがすぐ出なくなる】
このインク問題が結構囁かれてますよね。
ただ、2世代目になってちょっと改良されたとか・・・
まー、でもインクは乾きやすいことに変わりはないので、その原因を見ていきましょう。
■原因
◎使い始め
買ってすぐの状態でインクが出てこなーい。
これはインクがペン先に到達するのに少し時間がかかっている状態。
これは3章で説明しまーす。
◎詰まってる?
万年筆のインクが出なくなる原因は主に下記であることが多いのです。
・長期間使用していない
・異物が詰まってる
これらの詰まりの原因はすべて【乾燥!】
キャップをパチンッと閉める「嵌合式(かんごうしき)」というタイプの万年筆は比較的乾きやすいと言われています。
カクノのキャップももこの嵌合式(かんごうしき)タイプ。
乾燥しやすい嵌合式キャップに加え、カクノのキャップの先端には空気穴が空いています。
あやまって子供が飲み込んだ時に息ができない!!となってしまわないように空気が通るための穴とのこと。
子供でも使える万年筆ってことで安全対策がしっかりなされているんですね。
しかし、このキャップの空気穴がインクの乾燥を促しているっちゅーわけです。
安全対策はして欲しいけど、インクが乾くのはな・・・ってとこでしょうか。
ちなみに、本体の胴軸のお尻にも空気穴が空いています。
この空気穴はインクの乾燥にはあまり関係していないようです。
◎その他
その他でインクが出ない原因として考えられるのは、ペン先の異常。
ニブやスリット異常など、自分で見て確認してもわからないようなら販売店で見てもらうようにしましょう。
自分で分解したりすると、保証されなくなるかもしれませんのでご注意あれ!
カクノのインクが出ない時はこうすりゃ良い!対策もしておく!
インク詰まり解消法
カクノのインクが出ない原因が乾燥による詰まりなら、とりあえず固まったインクは水で洗いましょう。
それでは、私がやっている方法をご紹介します。
1~3の順番でやります。
1.流水でペン先を洗う
ペン先を胴軸から外して、ペン先を下にして水をペン先に流す感じで流水で洗いましょう。
これでも結構インクが流れてくれます。
でも、これでは乾燥しきったインク詰まりは直らないでしょうね~。
2.水に浸ける
コップなどの容器に水かぬるま湯を入れて浸けておきましょう。
そうすると、乾燥して詰まってしまったインクが溶け出し、一緒に詰まってしまっていた異物も取れます。
カクノのインク詰まりに限った方法ではなく、すべての万年筆でするインク詰まり解消方法となります。
ペン先を浸ける容器を透明なコップとかにすると、フワ~ってインクがええ感じに出てくるのが見えて幻想的でビューテホー♪
あ、でもカッチカチに乾燥しすぎてたら、すぐにインクが溶け出さず時間がかかるかもしれません。
それと、ペン先を浸けておくのを水ではなくお湯にする時は温度に注意が必要です。
あまり熱すぎるとペン先を痛めてしまうこともあるようです。(例えば、ペン先が反ったり)
お湯にするなら「ぬるま湯(30度くらいまで)」が良いかと思います。
3.コンバーターで水を出し入れする
ある程度インク詰まりが取れたら、ペン先にコンバーターを着けます。
そして、ペン先を水に浸けコンバーターで水を出し入れします。
これを水に色がつかなくなるくらいまで繰り返します。
色がついた水は適度に替えながら、できるだけキレイな水で行いましょう。
1~3の順番でやっても、お湯使ってもどーしてもインク詰まりが取れない場合は、インククリーナーがおすすめ。
びっくりするほどキレイになりますよ~。
私がインククリーナーを使ったのは、顔料系のインク(青墨とか)で乾燥によるインク詰まりを起こしてしまった時です。
顔料系のインクって耐水性が優れていたりしてとても魅力的なインクなんですよね。
でも、頻繁に使わないと行けないインクなのでカクノに顔料系のインクを入れる時は、ガンガン使ってあげましょう。
インク乾燥対策(カクノ編)
さて、インクの乾燥対策をしておきましょう。
もちろん「インクを入れたまま放置しない」というのは前提ですよ。
カクノの場合はとりあえず、安全対策で開けられているキャップの空気穴を塞ぎましょう。
でもカクノのキャップをよーく見てみると、インナーキャップと呼ばれる内側にあるキャップ(半透明)もついているんですね~。
このインナーキャップがあることにより、乾燥をある程度防いでくれます。
そんなインナーキャップがあるにも関わらず乾燥させてしまうっていうのは、もーほんま、よっぽど放置でしょうか(笑)
初代カクノは非常に乾燥しやすい、2世代目からは乾燥もそんな気にならなくなったとの意見も聞きますが、それでも私は乾燥させてしまうんですよ(笑)
ということで、私は空気穴は塞ぎます!
では。
塞ぎ方はイロイロありますがここでは3つほど。
・接着剤(など)を入れる
瞬間接着剤やボンドなど家に良さげなものがあればそれで。
無い場合は、コニシボンドのEセットというのもあります。
これは1時間半ほどで硬化するボンドでなので、あっという間に硬化するものより取扱いやすいです。
・液体アクリル樹脂(UVレジンなど)を入れて固める
UVレジンなら100均にもあるのでお手軽ですね。
UVレジンを使う場合は、多めに盛らないと縮むかもしれないんですとな。
・パテ等で埋めてしまう
防水シールとして販売されているバスコークNという商品があります。
色がイロイロあるのですが、とりあえず透明が良いと思われます。
ノズルがあるので使いやすそうですが、いかんせん空気穴を塞ぐだけのためにこの量は多い。
バスコークN 100ml 透明
何を使おうと穴を埋められたらOK。
ってことで、一番安いUVレジンを100均で買ってきて穴埋めしてみました~。
UVライトとか持ってないので太陽光で!
天気が曇だったんで目安の約3~10分より多くかかりましたが完成。
ま、透明なんでほぼわかりませんね~(笑)
万年筆のインクが出ない 新品での原因は?
万年筆にインクを入れたままを放置していたなんてこともなく、新品なのにインクが出ないなんて不良品なのか??
お手軽な万年筆の口コミでたまに見ますね。
ボールペンなどの買ってすぐ書ける筆記具を使っていると、そう思ってしまうのも無理はないです。
では、なぜ万年筆はインクを入れてからしばらく待たないとインクが出てこないんでしょうか。
それは、インクのあるカートリッジやコンバーターからペン先までの距離が少しあります。
その少しの距離をインクがゆっくりじわっとペン先に到達するまではインクはペン先から出てきません。
ということで、新品の万年筆はインクを入れてから速攻で字が書けるというものではないんですね~。
その辺を気長に待たずに、早くペン先にインクを届けるために【万年筆を振る】なんてことはしてはダメなんですよ。
なんでブンブン振るといけないのかっちゅーと、インクが飛ぶ、万年筆が飛ぶ、ペン先をどこかにぶつけてしまい修理へ・・・などなどいろいろと危険やっちゅーことですね。
そんなこともつゆ知らず、初めの頃は「さっさと出んかーいっ!!」ってな具合にガンガンに万年筆を振り倒してましたけど・・・( ̄ー ̄; ははは
または、どれだけ待ってもインクが出てこない!という場合は、ペン先異常が考えられます。
ペン先は、「ニブ」(金属)と「ペン芯」(プラ?)が合わさってできています。
その2つがキレイに合わさっていない状態(ニブとペン芯の間に隙間があるなど)ではインクはペン先にうまく運ばれてきません。
また、ペン先のスリットが開きすぎていたり、閉じすぎていてもうまくインクが出ません。
このペン先を自分でうまく調整するのはなかなか難しいので、明らかおかしい場合は販売店に持っていくか、Amazonなどの通販で交換可能なら交換対応してもらいましょう。
まとめ
お手軽万年筆カクノのインク出ない問題について原因やら対策やら書いてみました。
まー、インクが出なくなるほどほったらかさんのが一番なんですが・・・
できるだけインクの乾燥を防ぐとか、乾いちゃった時の対処法とか、そういうのを知っているだけでなんだか安心ですよね。
放ったらかしクセがある私も、カクノキャップの空気穴を塞いでからは
「またインクが出なーーーいっ!!」
なんてことはなくなりましたし~♪
ということで、なんだか買ったけどあんまり使ってない。
なんていうカクノユーザーがいるとしたらそれはもったいないっす。
めちゃめちゃ使いやすい万年筆ですし、極細字から太字まで揃ってて、軸色もキレイ♪で安いっ。
透明軸なんてデコっちまうと完全オリジナルにできますしね!(センス次第やけど。んでもって、まだやってないけど。)
透明でほんのり色がついたデコカクノ、これやってみたいんやけどどーやってやるんやろうか。
次はいつになるかわからんけど、デコカクノに挑戦やな。